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神戸の老舗旅館から日本文化を広げる

株式会社 御所坊 社長秘書
薩如拉/Sarula
#関西国際大学 #神戸大学

1. なぜ関西国際大学を留学先として選びましたか?

私は子供の頃から日本の音楽やアニメの影響で日本に興味を持っておりました。特に日本の着物や和紙が大好きです。そのため内モンゴル大学に進学する際に日本語を専攻しました。日本で生活してみたい、視野を広げたいという思いで、大学3年生の時にダブルディグリー制度を利用して姉妹校である関西国際大学へ編入しました。

2. 学生時代のエピソードを聞かせてください。

私は内モンゴル大学在学中に日本語能力試験N1を取得していましたが、関西国際大学に編入後、経営や法律に関する専門用語や簿記の授業の理解に苦労しました。しかし、その経験が現在の仕事に役立っていると感じています。

今勤務中の職場で10年目を迎え、さらなる挑戦として進学に取り組んでいます。現在は神戸大学大学院国際文化学研究科の研究生として在籍しており、2025年4月から修士課程への進学を目指しています。修士課程では、人類学や文学を学び、大学院で得た知識を仕事に活かしつつ、自らの課題解決能力をさらに高めていきたいと考えています。
 

3. 神戸市での暮らしはいかがですか?

神戸市は、日本の中でも最も居心地の良い場所だと感じています。山を越えれば温泉があり、海もすぐ近くにあります。アウトドアが好きな私は、休日には六甲山でハイキングを楽しんでいます。また、神戸は洋菓子でも有名です。友人と一緒に阪急岡本駅周辺のカフェに立ち寄り、美味しいコーヒーとケーキを堪能するのが楽しみの一つです。 神戸市は、都市部では洋館やレトロな建築が立ち並ぶ現代的な街並みが見られる一方で、山を越えて北区に足を運べば、1400年の歴史を誇る有馬温泉など、自然豊かで古い町並みが広がります。和と洋の文化が融合した、非常に貴重な都市です。私は、神戸こそが「本当の日本」を体現している場所だと感じています。

4. 御所坊を就職先に選んだ理由は?

大学時代、私は神戸の老舗旅館「御所坊」で3か月間のインターンシップに参加し、その魅力に深く惹かれました。私は美しい伝統文化が大好きで、着物を纏った客室係の所作やおもてなしの心に感銘を受け、そこで「おもてなし」の精神を学びました。 インターンシップ期間中、中国からのインバウンド観光客を受け入れる際、当時中国語が理解できるスタッフは私だけだったため、約3日間通訳や案内を担当しました。「中国語をお願いします!」と頼りにされたことが、御所坊への貢献を強く意識するきっかけとなり、入社を決意しました。  
 

5. どんなお仕事をしていますか?

入社後、最初はお客様対応をしていましたが、キャリアアップを目指し、社長に「私にしかできない仕事をしたいです」と伝えたところ、戦略室に配属されました。そこで中国企業をターゲットにしたインバウンド観光促進の仕事に携わり、現在は予約部と社長の秘書として働いています。社長が有馬温泉観光協会の会長を務めているため、私は中国の企業や海外の温泉協会との交流で通訳を行い、海外出張にも同行しています。   また、御所坊には観光業に携わる中国の企業経営者も訪れ、彼らに御所坊のおもてなし技術を伝え、中国で実際に活かせるようサポートするという、非常にやりがいのある役割を担いました。

6. 神戸留学・就職を考えている学生にメッセージ

神戸市は「レトロ」と「モダン」、「和」と「洋」が共存する多様性のある都市です。勉強や仕事に疲れても、すぐ近くに癒しの場がある神戸での生活を、ぜひ留学や就職先として楽しんでください。