五感で味わう!神戸が誇る日本酒造りツアーin千代田蔵
2024.12.17
EVENTS
writer: Kobe Study Abroad Team
(ツアー前の鏡開き体験。関西学院大学の学生さん(左2名)も通訳補助として参加)
2024年12月5日(日本時間)、日本の「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されました!
無形文化遺産への登録を前に、11月30日、兵庫県内の小・中・高等学校の外国語指導助手(ALT)や自治体の国際交流員の方々12名を対象に、日本酒の酒造り体験ツアーが開催されました。今回取材させていただいた酒蔵は、神戸市東灘区にある太田酒造株式会社の千代田蔵。参加者たちは、日本酒セミナーに酒蔵見学や酒造り体験、きき酒体験を楽しみ、日本の「伝統的酒造り」の魅力を存分に味わいました。
お酒の香りで満たされる酒蔵見学
2日間「製麹室」で寝かせたお米を試食。
工場長の北尾さんによると、麹菌は京都にある麹菌を作る専門の会社から取り寄せているそうです。
参加者のみなさんは「スウィート」と小さな一粒を味わっていました。
酒蔵の1階では、大きなタンクに入っている「もろみ」を混ぜる体験も行われました。長い棒でもろみを上下に混ぜるのがコツだそうです。
(おっとっとっと)
酒蔵見学を終え、きき酒体験ではお料理とのペアリングの話題で盛り上がりました。
北尾工場長おすすめのペアリングは?
『濁りの方(千代田蔵 純米生原酒 しぼりたて うすにごり)は、焼き鳥のタレなど。透明の方(千代田蔵 純米大吟醸 生原酒 フクノハナ)は焼き鳥の塩などに合います』
もともとカナダのワイン工場の見学が好きだったというナターシャさんも、『濁りの方はホルモンやもつ鍋にも合いそうですね!カキフライに少しレモンをかけた匂いに似ています』と香りも含めて深く味わっていました。
(ロメロさん(左)、ナターシャさん(右))
神戸の日本酒造りはどうでしたか?
今回の見学が4つ目の酒蔵だというロメロさんは、「日本酒の作り方は知っていましたが、それぞれの酒蔵のアプローチの違いなどを知ることができ楽しかったです。」
初めての酒蔵見学だったというタンヤさんも、「もっと日本酒のことを知って好みを見つけていきたいと思います。1番美味しかったのは味が強くてスムースな感じがした十年もののお酒(千代田城・山廃本醸造原酒)で、もう一つ、濁っているお酒も好きです」とコメント。みなさん大満足のご様子でした。
あっという間に終わりの時間になり、「ききちょこ」のプレゼント。
ききちょこは試飲用のおちょこで、内側の白いところでお酒の色を見て、青いところでお酒の濁り具合を見るそうです。でも、難しく考えずに飲んで美味しかったらOK!
最後は太田酒造貴賓館を背景に、はじける笑顔でツアーを終えました。
伝統的な酒造りの学びを得ただけでなく、神戸のお酒が人との縁を生み出すことも実感する一日でした。
神戸には、日本が誇る酒蔵がたくさんあります。
ぜひ、酒蔵巡りでお気に入りの日本酒を見つけてみてください!
おすすめのウェブサイト
今回取材させていただいた 千代田蔵⇒
https://www.ohta-shuzou.co.jp/sake_brewery/chiyoda-gura/
神戸のお酒を知るなら 灘五郷酒蔵組合⇒
http://www.nadagogo.ne.jp/