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漢方コスメで日中の懸け橋になる

美研創新株式会社 企画開発部/EC管理・ロジスティクス担当
房敏睿/Fang Min Rui
中国/江蘇省(2013年7月来日)
神戸学院大学/グローバルコミュニケーション学部 日本語コース

日本に興味を持ったきっかけは何ですか?

中国で大学2年生の時に日本語を勉強する機会がありました。担当の先生が日本人で、日本文化や生活についてたくさん教えてくれたのですが、それまで自分が抱いていた日本のイメージと大きく異なっていました。この時日本に行ってみたい、自分の目で日本を見てみたいと思ったことがきっかけです。

来日前の日本語はN2以下のレベルで、当時は日本で就職することはあまり考えていませんでした。しかし神戸の日本語学校や大学で勉強するうちに、このまま中国に戻るのはもったいない、日本で働きたいと考えるようになりました。神戸は中国の蘇州のように、大都市だけど閑静でおしゃれなところが大好きです。

神戸の大学ではどんな勉強をしていましたか?

神戸学院大学グローバルコミュニケーション学部の日本語コースでは、日本の語学、文化やビジネスを中心に勉強しました。中国でも学士課程は終えていましたが、大学院よりも学部留学の方が広く一般的なことが学べて日本人の友達も作りやすいと思ったので、神戸でも大学に留学することにしました。このコースでは二か月のインターンシップが必須だった上に、ビジネスマナー講座や面接の練習など、就職活動のサポートも手厚かったので、慣れない外国での就活でも困ることはありませんでした。私はホテルや建築事務所、機械商社など幅広い分野のインターンシップに参加しました。

大学2年生の時、大学コンソーシアムひょうご神戸主催の『ひょうご留学生インターンシップ』に参加し、ネイル商社でインターンシップ体験をさせていただきました。また平成28年には『ひょうご留学生インターンシップ』実施報告書作成委員の一員として、報告書を作成しました。とても貴重な経験をさせてもらいました。

どうやって今の職場を見つけました/決めましたか?

もともと美容に興味があり、学生時代には化粧品関係の通訳のアルバイトをしていました。美容業界での就職を目指している中で、大学3年生の時に参加した神戸新春国際親善パーティーで社長の楊さんと出会い、会社の新規プロジェクトに誘っていただいたことをきっかけに入社を決めました。

そのプロジェクトは中国の漢方コスメを日本で販売するというもので、私は企画開発や納品の業務を担当しています。他にもヘアケア商品が強みの企業で、日本全国で2000店舗も展開しています。今後も仕事を頑張って、どんどん日本で自社製品を広げていきたいと思っています。

会社が出展した化粧品展にて

就職活動での注意点

第一印象は大事なので、服装や化粧などには気を遣っていました。外国人留学生の中には、こうした就活ルールをあまり気に留めていない人もいるようでした。

実際の面接では日本語の間違いがないか不安でしたし、とても緊張しましたが、大学でエントリーシートの書き方や自己分析など実践的な内容を習っていたおかげで非常に助かりました。事前の準備が大切だと思います。

母国で働くのと、日本で働くのはどう違うと思いますか?

中国で働いている友人の話を聞く限り、日本では仕事の安定感が違うと感じています。日本の企業では長期勤務が一般的で、社員は会社に貢献して定年まで働く風土があります。中国では会社に入社してノウハウを勉強したら、起業したいと考える人が多いようです。私はこれからも、会社に貢献しながら神戸で生活していきたいと考えています。

神戸暮らしのお気に入りポイントはどこですか?

近くに海や山があって、景色が綺麗なところです。国際都市なので、外国人にも優しい環境だと思います。休日は北野坂のおしゃれなカフェや喫茶店に行くのが好きです。海の景色を楽しみたい時は、umieのハーバーランドがぴったりです!

来日後に挑戦したことはありますか?

料理が好きなので、日本料理を作ることに挑戦しました。これまで出し巻き玉子や鯖の味噌煮などにチャレンジしました!また、今はコロナの関係で難しいですが、旅行が好きなので有給休暇をいただいては色々な場所を訪ねています。

海外留学/就職を考えている学生へのメッセージ

今はインターネットが発達しているので、日本について調べることは簡単ですが、日本の文化や風土、日本人の考え方や価値観を知るには実際に来てみることが一番です。日本に興味があるのなら、ぜひ留学や就職をしてみてください!