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仕事を通じて日本文化をより深く触れる

ネスレ日本株式会社 Eコマース部
尚澤宇/Shang Ze Yu
中国

日本に来るまでの経緯を教えてください。

20代前半の頃にテレビドラマをきっかけに日本に興味を持ち、日本語を独学で勉強しました。中国で大学を卒業してからフランスに留学し、修士を取得した後、神戸大学のベンチャーキャピタルの教授の元で金融の勉強を続けるため、日本に来ました。

どのように今のお仕事を見つけましたか。

大学院の勉強も続けたかったのですが、そろそろ仕事もしたいと思い、2018年に就職活動を始めました。日本語だけで仕事をすることには少し不安があったので、日系の企業よりは、いざとなったら英語も使える外資系企業に的を絞り検討しました。

神戸にあるいくつかの外資系企業を候補として考えましたが、食べ物が好きなのでネスレにエントリーし、インターンとして入社することができました。社風もとても好きだったこともあり、そのまま社員として働くことにしました。

今のお仕事は何ですか。

現在入社3年目で、入社以来さまざまな部署を経験してきました。今はEコマース部門のコントローラーチームでネット通販に関する仕事をしています。具体的には、財務関連とデータ作成、例えば利益や売上の分析などが主な内容です。難しい部分もありますが、お金の流れや商品の状況、トレンドが見られると同時に、非常に細かい分析も行うのでとても面白いです。毎日勉強になりますし、学生時代に専攻してきたファイナンスが役に立っています。また、好きなコーヒーに関わる仕事ができるのもとても嬉しいです。

ネスレはどんな会社ですか。

ネスレはスイスに本社を置くグローバル企業で、とても自由な雰囲気であり、ダイバーシティの環境があります。私の部署にはさまざまな国籍のメンバーがいて、みんなの意見や知識を参考にしながら、仕事を進めています。世界中の様々な国に拠点があり、他国のコミュニケーション方法なども見ることができる職場です。

神戸での生活はどうですか。

神戸での生活はとても楽しいです。コロナの影響で最近は自宅でドラマを見て過ごすことも多いですが、休日には旅行をしたり、違う街へ遊びに行ったりしていました。同僚や友人と京都にお寺を見に行くこともあり、とても充実しています。

神戸はどんな町ですか。

世界中で、日本はキレイというイメージを持たれていると思いますが、神戸も例外ではなくキレイです。 私は人が多いところがあまり好きではないので、東京や大阪のような大都市より、神戸がちょうどいいと感じています。初めて日本に来た人でも海や山などの景色を楽しみながら自分のペースで生活を送れると思います。また、京都や大阪などの他の都市にも近く、休日には遊びに行くこともできます。

また、神戸で暮らしていて感動したことは、駅でお金とクレジットカードを落としたときの経験です。カードは拾ったのですが、お金に気付かずそのまま行こうとしたら、近くの女性がお金も落ちていることを教えてくれました。会社のみんなで食事に行った時も、財布を落としてもちゃんと帰ってくるという話題になって、本当にすごいなと思いましたね。世界中を見ても、そのような国は日本だけだと思います。

日本留学/就職を考えている学生にメッセージ。

仕事において、日本だからこそ経験できることがあるかどうかは、中国で働いた経験がないのでわかりませんが、仕事を通じて日本文化により深く触れることができ、勉強になることがたくさんあります。私の場合は、これから機会があれば同じ分野で他国でも働いてみたいとも思っています。

働いている中で難しいと思うことは、日本語、特にここは神戸なので、関西弁ですね。日本語には敬語などの表現もたくさんあります。何かを頼みたい時も日本語では「できないでしょうか」という表現をします。はじめは理解できませんでしたが、このような表現も日本で仕事をするからこそ触れられるものだと思います。

ぜひ、日本での仕事を通じて、より深く日本文化に触れてみてほしいと思います。
  ※このインタビューはWORKin KOBEの内容を転載しているものです。該当ページのリンクはコチラです。