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関東vs関西 日本の二大留学先地域を徹底比較

一口に「日本に留学する」と言っても、北は北海道から南は沖縄まで、留学先の選択肢は数多くあります。どこも魅力はたくさんありますが、今回は特に多くの留学生が暮らしている関東地域(東京、神奈川、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉)と関西地域(大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山、三重、福井)の二つの地域を学校・生活費・地域性という三つのテーマで比較していきます。



比較ポイント①学校機関の数

学校機関数の比較

関東 関西 全国合計
日本語学校 105校(42%) 47校(18%) 250校(100%)
大学機関 143校 125校 (大阪55兵庫36京都34) 800校
メリット 東京では学校の選択肢が多い
留学生仲間が多い
各府県がほどよく国際的
日本人との交流機会を持ちやすい

参照データ:https://eic.obunsha.co.jp/resource/viewpoint-pdf/202104.pdfhttps://data.gakkou.net/r2daigaku001/


留学する上で、最も重要な要素の一つが学校です。日本語教育振興協会の調査によると、現在日本にはおよそ250の日本語学校機関があり、旺文社の教育情報センターの調べでは800近い大学機関があります。その中で、東京にある日本語学校が78校、大学機関では18%にあたる143校が東京にあるというデータもあります(株式会社インサイトインターナショナル調べ)。一方で、留学生の数が多いので、日本人に囲まれた留学生活を考えている人には向かないかもしれません。

一方、関西地域はと言うと日本語学校が21%の47機関、大学機関は大阪府(55)と兵庫県(36)、京都府(34)を合わせて125校ですが、この数も全国的に見れば多いと言えます。程よく国際的で程よく日本人との交流チャンスを得られる地域を求めている方には特におすすめです。




比較ポイント②生活費
生活していくうえで、暮らしにかかる費用は見過ごすことができません。首都圏とその他の生活費の差はどの程度なのか、見て参りましょう。ある調査によると、日本全国的に見たひとり暮らしの家賃相場は4.8万円です(株式会社ライフル調べ)。うち、関東地方は5.7万円、関西地方は5.1万円と、多少の差があることが見て取れます。また、日本語学校に通う留学生に限定したデータでは、平均的な家賃は関東が4.4万円、関西では3.4万円と1万円の差が出ています。

生活費の比較(単位は万円)

関東 関西 全国平均
単身勤労者 5.7 5.1 4.8
留学生 4.4 3.4 3.7


兵庫県有馬温泉



比較ポイント③地域性
学校に行くだけが留学生活ではありません。地域のイベントや文化に触れることも大事な要素の一つです。小さな島国の日本では、全国的に文化は一緒と思っている方もいるかもしれません。しかしよく見てみると、各地域で様々な違いが見つかります!特に関西では「関西弁」が話されており、イントネーションや語彙が標準語とは異なるものが多くあります。また、料理に使われる “”も関西と関東で味や色が違うことは珍しくありません。

東京に首都が移る前までの1100年間京都が日本の都であったこと、また、その前の70年近くは奈良に都が置かれていたことから、政治や文化の中心として、関西圏には伝統文化が色濃く残っています。京都や奈良にお寺がたくさんあるというイメージがある方が多いかもしれませんが、実際には以下のようなデータがあります。兵庫県は寺院団体数も神社の団体数も、ともに上位3位にランクインをしています。


寺院団体数 神社団体数
第一位 愛知県 (4,542) 新潟県 (4,677)
第二位 大阪府 (3,381) 兵庫県 (3,859)
第三位 兵庫県 (3,277) 福岡県 (3,408)

文部科学省 宗教統計調査(令和3年度調査より)



日本の年間行事となっているお祭りはお寺や神社で開催されるものが多くあり、兵庫県でも毎年たくさんのお祭りが行われています。

兵庫県生田神社



以上、学校数、生活費、地域性という三つの指標を例にとって、関東地域と関西地域を比較してみました。日本での留学生活のイメージはつきましたか?関西地域・神戸(兵庫県)での留学生活がより分かる記事は、コチラからもっとご覧いただけます!