このページの本文へ

留学生のアルバイト事情2022

言語や文化が違うため、留学生が日本でアルバイトをするのは難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。しかし日本学生支援機構(JASSO)が2021年、留学生7300人以上に行った調査によると、回答者の67%が日本でアルバイトをしていると回答しています。今回の記事では、留学生に人気のアルバイトとは?日本でのアルバイトで注意すべきことは?など、留学生が日本でアルバイトをするために知っておくべきことをまとめました。


1.人気のアルバイトとその特性について
JASSOの調査によると、なんと留学生の35%が飲食業で、30%がコンビニエンスストアなどで営業・販売のアルバイトをしていると回答をしています。

多種多様なサービスを提供するコンビニエンスストアに比べると、飲食業においてスタッフが行う会話はメニューの中身や設備についてなど、ある程度限定されているため、留学生でも挑戦しやすい仕事なのかもしれません。また、飲食業でのアルバイトは日本人の学生にも人気が高いため、友人作りの場としても活用できると考えられます。一方で、お店の雰囲気や清潔感が非常に重要となる飲食業界では、身だしなみに関するルールに気を付けてください。例えば、カフェやレストランにおいてはネイルやアクセサリーの着用が禁止されている場所が多くあります。アルバイト先と雇用契約を結ぶ前に、規則はしっかり確認をしておきましょう。

コンビニエンスストアでのアルバイトにはN2レベル、カフェのホールスタッフはN3レベルの日本語が必要となります。もしまだ日本語に自信がない場合は、飲食店の調理スタッフや、スーパーなどでの陳列の仕事などもあります。その他、神戸でアルバイトをする際に役立つ情報はコチラをご覧ください。



二番目に人気のコンビニエンスストアについて、2020年末時点の調査によると、現在日本には約56,000軒近いコンビニエンスストアがあります。24時間営業している店舗も多いため、学校のあとでも勤務可能であることが魅力の一つのようです。作業の内容としては商品の陳列と会計、簡単な調理や飲み物の提供などで、先ほど紹介したカフェに比べると、顧客ひとりとの会話は短くなります。しかし、1日を通してたくさんの利用客が訪れ、日本のコンビニエンスストアは飲食物や生活必需品の購入のほか、公共料金の支払いや郵送物の発送など、非常に幅広いサービスを提供しているため、幅広い日本語や日本社会について学びたい人にオススメです。


2.日本で働く際に気を付けること
上記の章で触れた身だしなみについての注意点の他に、日本で働く際に気を付けるべきことはいくつかあります。

ひとつは「時間」で、自分の出勤時間をしっかりと守ることが非常に重要です。勤務開始時間に間に合うように出勤するだけでなく、着替えたり道具を準備したりを含めて、勤務開始時間から業務ができる状態にしておくことが求められます。少しくらい遅れてもいいだろう、と考えずに、5分でも遅れそうな場合はすぐに勤務先に連絡をすることは最低限心がけましょう。



二つ目は、顧客へきめ細かいサービスを行う「おもてなし」です。日本にはチップ文化はありませんが、それでも顧客が最上のサービスを受けられるように行動することが求められています。座っている顧客の目線に合わせて接客を行うことや、顧客の目に触れる場所では私語をしないことなど、ゲストに求められなくても自発的な行動が求められることがあります。母国の文化とは違うかもしれませんが、その違いも楽しんでみてください。


3.アルバイトに関する法律
日本の法律によって、1日の労働時間が6時間以上8時間以下の場合は少なくとも45分の休憩を、8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩をとることが決められています。もし、自分の勤務先でこの決まりが守られていない場合は、学校の先生など頼れる人に相談してください。

また、留学生がアルバイトをするためには「資格外活動許可」を得る必要があります。その上で、1週間に28時間までという制約がありますので、これを越えた労働はできません。うっかり決まりを破ってしまわないよう、十分注意をしてください。


以上、今回の記事では日本で留学生がアルバイトをする際の注意点や文化の違いをご紹介いたしました。日本でアルバイトをしてみたい!と思った方は、留学生向けのアルバイト探しの記事も参考にしてください。