近年、外国人の方々に注目を集めている「ガラス工芸」の一種です。
今回は、とんぼ玉をはじめとするガラス工芸作品が展示されている「KOBE とんぼ玉ミュージアム」の魅力を館長の宮本さんに教えていただきました。
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KOBEとんぼ玉ミュージアムは、「阪神・淡路大震災」後10年となる2005年に開館されました。震災を機にとんぼ玉やガラス工芸に出会った宮本館長は、ガラス工芸を通じて震災の経験を伝えていきたいと思い、KOBEとんぼ玉ミュージアムを開館しました。開館にあたり、国内外のガラス工芸作家から神戸への応援メッセージとともに約400点の作品が寄贈されました。
宮本さんが考えるとんぼ玉ミュージアムの魅力は、「小さなミュージアムながら、ランプワークというガラス工芸の魅力を多面的に紹介していること」であるそうです。
そのミュージアムの魅力を、「創る」・「観る」「買う」・「学ぶ」の4つに分けてご紹介します。
「創る」
ミュージアムでは、とんぼ玉の制作体験ができます。好きなガラスの色や模様を選び、ガラス棒をバーナーで熔かして丸い形に整え、最後に約1時間冷やして完成です。体験の際はスタッフの方が丁寧にサポートしてくださるので、初めての方も安心して作ることができます。
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とんぼ玉制作体験は外国人の方にも人気を集めています。英語での案内が充実しており、日本語が話せなくても、スタッフのマネをしながら作ることができるので、日本語に不安がある外国人の方でも安心して体験ができます。
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英語での解説があるなど、外国人に向けてのサポートも充実しています。
「観る」
常設展では、ランプワークといわれる技法で作られたとんぼ玉をはじめとする古代から現代までのガラス工芸作品を見ることができます。
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「買う」
館内・WEBサイトで作品を購入することもできます。作家の一点ものの作品からネックレスやブレスレット・ストラップなど手ごろな工房作品まで幅広く揃っています。海外への発送も行っており、海外のコレクターの方に人気を集めています。人気ナンバーワンの作品は「ガラスペン」です。
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展示見学の際には、音声ガイドのQRコードをスマートフォンなどで読み取ると、日本語/英語で展示物の説明を聞くことができます。ガラス工芸は約3500年前の紀元前15世紀から作られたという歴史があります。
館長の宮本さんにとんぼ玉ミュージアムのおすすめポイントを教えていただきました。
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「とんぼ玉は3500年前から現在に至るまで世界各地で作られ、さまざまな目的に使われてきました。同じガラスを使いながらも、作家の世界観や独創性が表現されている作品を多く展示しています。ガラスの持つ可能性の大きさを存分に感じていただきたいと思います。」
ぜひ一度「KOBE とんぼ玉ミュージアム」に訪れてとんぼ玉をはじめとしたガラス工芸作品の魅力に触れてみませんか?