私は今日本で働いている元留学生です。数年前に留学のための奨学金を獲得するために、日本留学試験(EJU)を受けたことがあります。勉強して試験に臨んだ結果、いい点数で奨学金の獲得に繋がりました。今回、私の勉強方法をみなさんに共有したいと思います。
日本留学試験の本質を知る
日本留学試験は、日本の大学等に入学する際に必要な日本語能力と基礎学力を測る試験です。言い換えれば、日本の高校生が勉強している内容を中心に出題されるテストです。私の経験では、自分の母国の高校で勉強したものと重なっている部分は少なくなかったので、皆さんも自分の高校時代の勉強の日本語バージョンだと思うのがいいでしょう。
というわけで、最初のポイントは、日本語を除いた他の科目について、母国語で勉強した知識を日本語におきかえて理解することです。日本語のリーディング能力をアップすればいいじゃない?と思う人もいるかもしれません。もちろん、リーディング能力の重要さを否定できませんが、「キーワード」を把握するだけで、短い時間で大きな勉強効果が期待できます。
コツ① 勉強したことがあるもの:キーワードを母国語で把握する
日本留学試験の参考書を開いて、太字で見たことのない専門用語やキーワードがパッと並んでいると、全部暗記しなきゃと思ってしまうでしょう。ここでおすすめなのは、キーワードの母国語の意味を調べることです。勉強したことがあるものなら、キーワードだけ調べれば、何の話なのかすぐ思い出せるはずです。つまり、日本語からコツコツ勉強するより、まず母国語で昔勉強した記憶を甦らせたほうが、勉強の効率アップに繋がると思います。
私は総合科目を勉強する時、この方法で勉強を進めました。例えば、「リアス式海岸」や「世界恐慌」などのキーワードに対して、昔勉強したことがあるので、日本語で理解するより、母国語で理解したほうがだいぶ早くて楽です。「あーこの話すでに知っているわ!」と復習の気持ちで勉強していました。
しかし、一方、母国の高校で勉強したことはない内容もきっとあります。こういう内容に対しては、ゼロから勉強しなければなりません。もちろん母国語でその言葉の意味を調べて、母国語で勉強するのも一つの手ですが、私は別の方法を使っていました。それは、動画サイトの授業動画で勉強することです。
コツ② 勉強したことはないもの:高校科目向けの授業動画を活用する
動画サイトで「○○○ 高校授業」(○○○は調べたいキーワードです。)で調べると、いろいろな人が作った日本の高校生向けの○○○授業動画がたくさん出てきます。黒板を使ったり、簡易な図と表を見せたりしながら解説する動画なので、まるで先生が目の前で授業をしているように感じます。参考書を見てもなかなか理解できないものは、このような動画を通して勉強することで、より理解できるでしょう。
私は数学を勉強する時、特にこの方法を使っていました。例えば、「十進法」について、最初は参考書を読んでもうまく理解できませんでした。しかし、十進法に関連する授業動画をいくつか視聴したり、動画の先生と一緒に練習問題をやってみると、十進法の概念が段々はっきりしてきて、問題も解けるようになりました。すごく役に立った方法です。
以上が、私が日本留学試験で使った2つの勉強方法でした。みなさんの受験勉強にお役に立てればうれしいです。また、この2つの方法だけでなく、勉強している間に、自分が向いている他の勉強方法も見つけるかもしれません。これも受験勉強の醍醐味です!みなさんがいい成績を取れますよう祈っています。
日本留学試験のコツと勉強方法~元留学生の経験談~
2023.07.04
STUDY
writer: Kobe Study Abroad Team