日本語はどうやって勉強すればいいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。私は非日本語専攻の学部生で、現在は日本の大学院に在籍している留学生です。短期間で自分の日本語能力を向上させ、理想の大学院に入るために、いくつかの面白くて効果的な学習方法をまとめてみました。この機会に、みなさんと共有させていただきたいと思います。
単語の難関を克服するために:例文での単語覚え
初めて日本語を学ぶ際、単語の発音と書き方を覚えることは私にとって大きな課題でした。たくさんの単語を覚えても、実際の会話でそれをうまく使えなかったのです。
この課題を解決するために、私は単語の記憶方法を変えました。単語そのものを単に覚えるよりも、固定の組み合わせや文中での使い方に注力しました。例えば、「漏らす」という単語を覚える際、私は「父はどんな忙しくても、不満を漏らすことはない。」という例文を覚える方法を取りました。この方法を使うことで、単語だけでなく「漏らす」が文や状況でどのように使われるかを迅速に理解できました。その後、もしかしたら「不満」という意味を表現したい時、頭には自然に「不満を漏らす」という固定的な使い方が浮かび上がります。
この方法を通じて、「例文を覚える→会話に応用する→記憶を深める」という良い循環が形成されました。
これにより、つまらない単語が面白い文に取り込まれ、「単語を覚える」から「単語を使う」へと進化しました。
発音の練習:日本ドラマのキャラクターと発音を練習する
私の日本語学習で最も悩まされたのは、日本語の発音でした。なぜなら、日本語には同じ五十音であっても、声調の高低によって単語の意味が完全に異なることがあるからです。これが原因で、自分の発音が正しいかどうかを気にするあまり、日本語を話すことに少し躊躇していました。
この問題を克服するために、日本ドラマが好きな私は、ドラマのセリフに合わせてシャドーイングする方法を採用しました。俳優たちの発音が非常に明瞭で曖昧さがないことに気付き、正しい発音を練習する良い手段だと考えました。それ以降、ドラマのセリフや音調を意識的に模倣し、シャドーイングしました。最初は難易度が低く、生活系のドラマを選びました。例えば、「逃げるは恥だが役に立つ」や「東京ラブストーリー」などです。通常、0.5倍速で再生し、各セリフの音調と発音に深く耳を傾け、キャラクターたちの話し方を模倣して口に出しました。何回聞いても理解できない場合は、わからない言葉と発音を書き留め、その意味を調べて理解を深めました。生活系のドラマのセリフをスムーズに再現できるようになると、次に言葉表現が難しい職業系の日本ドラマに目を向けました。例えば、「家売るオンナ」や「半沢直樹」などです。
これらのドラマには敬語表現が豊富にあり、私は職場での口語表現を学ぶのに役立ちました。
最初はつまずきやすく、時間がかかりましたが、あるドラマのセリフを完全に復唱できるようになると、1倍速でも正確な発音でセリフを簡単に再現できることに気付きました。この方法により、私の日本語の発音はより自然になり、日本語を話す際に自信を持つことができるようになりました!
読解の壁を克服するために:大量の読書で速度向上へ
日本語能力試験での読解問題は私のボトルネックでした。読解の文章はいつも長く、最初はゆっくり読んでいました。また、日本式の考え方を持って文章を理解していなかったため、試験の正答率も低かったです。
点数を上げるために、私は日本語を読むことを日常の習慣に取り入れることにしました。初級段階(N4、N5)では、毎日、NEWS WEB EASYなどの簡単なニュース記事を読むようにしました。これらは短く、説明が簡単で、漢字には読み仮名が付いているため、日本語初心者にとっては読みやすいです。電車に乗るなどのちょっとした時間を利用して、このような短い読書を行い、試験の準備効率を向上させました。読解力が向上し、上級段階(N1、N2)の準備を始めると、書店で自分の興味を引く日本語のオリジナル小説を探しました。小説は長く、言葉使いも難しいですが、自分の興味を持っている内容なので、小説の世界に没頭することがよくありました。この方法は無意識のうちに読解速度と能力を向上させました。
この習慣を身につけた後は、文章中で知らない単語に出会っても、文脈から言いたいことを推測できるようになりました。以前よりも書き手が表現したい意味を理解できるようになりました。これにより、N1の試験で読解部分の60点満点中58点を取得することができました!
以上、私が日本語の単語、発音、および読解について得た学習の一部です。
日本語を学ぶことは段階的なプロセスであり、持続的な努力が必要ですが、何より自分に合った学習スタイルを見つけることが重要です。皆さんには色々な試みをして、自分に合った学習方法を見つけ、より効果的な学習ができるようになることをお勧めします。学べば学ぶほど、ますます面白くなりますよ!
楽しさの中に学ぶ:私の日本語学習の経験
2024.02.20
STUDY
writer: Kobe Study Abroad Team