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神戸で最先端のAI技術を極める

甲南大学 自然科学研究科
張伯聞/Zhang Bo Wen
中国 遼寧省(在日歴東京2年/神戸2年)

最初に日本に興味を持ったきっかけは何ですか?

教育分野で働く父親が日本に出張で来て、そのマナーや環境はもちろん、教育方式にも感動したことがきっかけでした。いつか必ず日本に留学に行くように、と教えられてきました。中国の大学では機械工学を専攻としていて、日本でもそれを応用した分野として人工知能(※)のディープラーニングに関する研究を行っています。

※人工知能:人間がとる行動をステップごとに細かく分析し、機械に繰り返し学習させる技術のこと

神戸を選んだ経緯とその結果について教えてください。

一番は住みやすい環境です。進学先としては東京や大阪なども候補でしたが、程よく静かで自然も近くにある神戸が一番良いと思いました。インターネットでも、住みやすい街ランキングで神戸がアジア2位、世界5位になっている調査がありました(※)。実際に、街も空気も綺麗でとても住みやすいです。また、神戸には中国人も多く暮らしていると聞いていたので、母国の友達もたくさんできると思いました。
実際に中国の友達もできましたし、学校には僕の他にもインドやイタリアなどからも留学生が来ています。日本人も留学生も、皆で仲良く頑張っています。

※スイス国際人材調査会社(ECA International)「世界で最も住みやすい都市」(2012年)より

神戸の好きなところを教えてください。

気候が寒すぎず、暑すぎないところが好きです。僕は中国の中でも遼寧省という寒い地域の出身なので、神戸の気候がちょうどいいと感じます。それから、街も空気も綺麗だと思います。実は東京で日本語学校に二年間通っていたのですが、満員電車や街のごみなどは、神戸ではあまり見かけません。公共交通機関もしっかりしているので、アクセスが良いところも気に入っています。

学校はどのように決めたのですか?

先に神戸で進学することを決めていたので、神戸の中で自分が勉強したい内容とマッチしている学校を探しました。実は神戸市は医療産業都市として先進的に医療分野でのAI活用研究を行っていて、世界トップレベルのスーパーコンピューターも所有しています。僕は高齢者に向けての人工知能の活用やメンタルヘルスにおける人工知能技術の活用といった内容に興味があり、今後も神戸で研究を続けていきたいと考えています。

母国の学校や授業と違うと感じる部分はありますか?

中国では理論的な面を重視している一方で、日本では実践的な面を重視しているように感じます。例えば、中国の授業は難しくて生徒が内容に追いついていなくても、教科書や文献を進めていきます。それに対して日本の授業は、本を読むばかりではなく実践的に触れて、まずは物を知って、そのあと理論を進めていきます。僕はこのやり方の方が好きですね。

休日や休暇には何をしていますか?

普段は勉強とアルバイトで忙しいのですが、時間を見つけて博物館に行くのが好きです。神戸は六甲山に行けばハイキングコースも牧場あって、リフレッシュすることができます。最近はコロナの影響もあってあまり外には出られないので、家で日本料理を作ったり中国料理を作ったりして気分転換をしています。

アルバイトは何をしているのですか?

大学内にあるコンビニでも働いたことがありますし、今はAI技術のエンジニアとして完全テレワークの形でメンタルヘルスのシステム開発に関連するアルバイトをしています。様々なデータから、労働環境に関する心理状態や人間関係のストレスなどを予測する技術です。日本でアルバイトを探すのは難しいようなイメージがあるかもしれませんが、求人はたくさんあるので意外と難しくありませんでした。

将来の夢や目標を教えてください。

来年修士課程を修了したら、博士課程へ進みたいと思っています。そのあとは自分の研究内容を活かして、日本でAIに関する仕事に就けたらいいなと思います。多くの会社は東京にあるのですが、神戸は医療分野のAI技術が発展しているので、ここに暮らし続けたいと思っています。

これから神戸(日本)に留学を考えている人たちにアドバイスをお願いします!

何よりも大事なのは自信努力です。自分も初めは日本語に自信がなくて不安でしたが、努力を続けるうちに乗り越えられました。文化の違いで、日本人は他人に積極的に話しかけることは珍しいので、待っているのではなくて自分から積極的に話しかけるようにすると良いですよ。日本は、激しい競争社会である中国に比べると公平的なので、自信を持って努力を重ねていけば、素晴らしい日々を送ることができます。日本留学は本当にオススメです!